ベニバナは、キク科ベニバナ属の一年草、もしくは越年草です。
原産地は特定されていないようで、アフリカのエチオピア、エジプトなど諸説あるようです。
日本には6世紀ごろ、シルクロードを経由し渡来しました。
江戸時代には、主に山形県などで盛んに栽培されました。山形のベニバナは最上紅花と呼ばれ、重宝されたそうです。その所以から、山形県の花はベニバナとなっています。
種からは紅花油が採取され、花からは染料や化粧品、漢方薬などがつくられます。ベニバナは我々の生活に大きくかかわってきた植物なのです。
~紅(くれなゐ)の薄染め衣浅らかに 相(あひ)見し人に恋(こ)ふるころかも~
紅の薄染めの衣のように、軽い気持ちで会っていた人を、今はこんなに恋しく想っている。
花としては、6~7月ごろに見ごろを迎えます。咲き始めは黄色、だんだんとオレンジ~紅色へと変化していきます。色からも、夏の到来を感じさせる花です。