花の詩vol.31『ハイビスカス』(アオイ科)

 ハイビスカスと聞くと、ハワイのような常夏の島をイメージする方が多いと思います。

 しかし、実際にはハイビスカスの開花時期は6月から10月ごろまで。秋にもきれいな花を咲かせてくれます。

 

 ハイビスカスにはハワイアン系、在来(オールド)系、コーラル系という3つの系統があります。

 

 まずハワイアン系。こちらは園芸種の数が最も多い系統です。幅広の花弁で、大きな花をつけます。ただし、暑さにも寒さにもあまり強くありません。

 

 次に在来(オールド系)です。こちらは前述のハワイアン系の源流となった系統です。

 比較的小ぶりですっきりとした花をつけるものが多くあります。日本で一番多くみられる系統です。

 

 最後にコーラル系です。コーラルとは『珊瑚』のこと。花の形が珊瑚に似たフウリンブッソウゲを基に交配された系統です。細く垂れた枝先に小さな花をつけます。

 前述したように、ハイビスカスは秋まで花をつけます。夏の間、一時的に花の咲きが悪くなっても、あきらめずに手入れすれば秋にはまた花を咲かせてくれます。

 夏から秋はできるだけ日光に当て、風通しのよい場所に置くと良いでしょう。暑さに弱いハワイアン系は、午前中だけ日が当たる場所に置き、涼しくなってきたらまた日光に当てるようにしましょう。