インド・中国原産。韓国では「無窮花(ムグンファ)」といい、国花とされている。
夏咲きの花木として多くの国で栽培されている。
わが国では、庭木のほかに鉢植えや生垣として幅広く親しまれている。
強い乾燥は好まないが、暑さ・寒さに強く全国ほとんどの地域で栽培できる。一つの花は1~3日の寿命だが、初夏から次々と開花するので長く花を楽しむことができる。
また、公害に強く都市部でも育てやすい花木として評価が高まっている。
開花してからの花の短さが日本人の好む感性「はかなさ」に通ずるとして、茶花や歌句の題材にも見受けられる。
「それがしも其(そ)の日暮らしぞ花木槿」 一茶