街路樹剪定について思うこと

 街路樹の扱いについて全国的に問題になっています。車道に伸びた枝が車両に当たる危険、落葉の清掃が大変...などの苦情が寄せられ、ぶつ切りにされるケースが多いためです。

 

 しかし、街路樹がなかったらどうでしょうか。

 

 日々暮らす街の景観が、殺風景な潤いのないものになってしまわないでしょうか。

 

 雪国では街路樹のほとんどが落葉樹ですが、それによって季節の移ろいを感じ心豊かになれるのではないでしょうか。

 

 ここで一度、東京に目を向けてみます。

 

 東京では今、2020年オリンピック・パラリンピックに向けた街づくりがなされています。そうした中で、大会関連道路(マラソンコース・アクセスルート等、全29路線)の暑さ対策として、街路樹の樹冠を拡大し、より多くの木陰を確保、競技者をはじめ、歩行者や観覧者の安全性や快適性を作り出す計画が進められています。

 

 景観要素に加え、機能面でも都市計画の大切な1ピースとして街路樹を捉えているのがわかります。

 

 2020年に向け、東京の街はどんどん美しくなっていきます。新潟も、ただレベルの差が開くのを黙ってみているわけにはいきません。

 

 弊社では、街路樹剪定士指導員のもと、街路樹剪定士が作業に当たっています。前述のような制約を受ける中でも、より美しく仕立てようと努力をしていきます。

 

 皆さんも、身近にある街路樹のこと、少し考えてみてはいただけないでしょうか。