花の詩vol.23『スイレン』(スイレン科)

「ハス」と混同されがちだが、ハスはハス科で別ものである。

和名のヒツジグサ(未草)は「未の刻(午後2時)」に花を咲かせるからと言われている。

実際は明るくなると咲き、暗くなると花を閉じる。

漢名の「睡蓮」はその習性を表しているのだろう。

 

 

ひとつの花は3~5日間ほど咲き続ける。

野生種は40種ほどあるといわれているが、ふだん目にするスイレンは、そのほとんどが改良された園芸種である。

 

フランスの印象画家クロード・モネは、自身も庭づくりが好きで花の配置などを考え、新たな土地を購入し水の庭を作った。スイレンを題材にたくさんの作品を描いているが、どんな表情のスイレンが好みだっただろうか。