花の詩vol.21『ウツギ・バイカウツギ』(ユキノシタ科)

 ウツギと名のつく植物は、ウツギ・バイカウツギ・タニウツギ(スイカズラ科)など多数あります。

 

 左の写真はウツギの花です。小さく可愛らしい花をつけます。

 

 

 こちらの花はバイカウツギ。その名の通り、ウメににた形をしており、花もウツギに比べて大きいです(3~4㎝程度)。

 ウツギは、枝の内部が中空になっている事から、空木(うつぎ)と名付けられました。しかし、他のものについては、必ずしも中空になっているという訳ではありません。

 

 ウツギは″卯の花(うのはな)″とも呼ばれ、佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲の唱歌『夏は来ぬ』(1896年)にも歌われているように、古くから親しまれた木です。ただ、詩に言うような「卯の花の匂う垣根」は、近年はあまり見られませんね。

 

 「バイカウツギ」は、ウメの花に似た白花が6月頃に咲きます。その清楚な花は生け花用の庭木として人気があります。