昨今、モモの花はひな祭りに飾るものと思われがちですが、新暦3月3日に自然にモモの咲くところはほとんどありません。
例年、モモの開花時期は3月中旬~4月中旬頃です。
また、ひな人形とモモの花を一緒に飾るという風習は、どうやらごく最近言われるようになったもののようです。
モモには、実や種にも災厄を祓う力があると信じられており、更には中国桃源郷の伝統(モモの花が流れている水を飲んだところ、気力が盛んになり三百年生きられたという伝説)により、不老長寿の力もあると信じられていました。
しかしながら、木の寿命が15~20年と短いため、花見のための名所が無くなってしまったのは残念なことです。
サクラやウメとよく似た花ですが、花柄が短いので枝に添うように花をつけます。また、花びらの先がとがっているのも、モモの花の特徴です。