冬こそ庭木のお手入れを!

 初雪が降り、いよいよ冬到来ですね。

 

 今の時期は、長い冬に備え、樹木の冬囲いをしてやるのはもちろんのこと、施肥や防除を行うのには最も効果的な時期です。

 

 この時期に施す肥料は寒肥と呼ばれますが、これは春の新梢・花はもちろん、これから1年間の樹木の生育にとっても重要な役割を果たします。肥料を多く必要とするバラやボタンなどを除けば、大抵の庭木・花木は寒肥だけで十分育つといわれます。

 

 

 寒肥としては、一般的に有機質由来の肥料(発酵ケイフンなど)が用いられます。これは、有機肥料は冬の低温下でも吸収されやすく、遅効性肥料であるため、大量に肥料をやる寒肥でも根を傷めないからです。

 

 また、病虫害防除では、この時期にしか散布できない薬剤として石灰硫黄合剤があります。これは、特にカイガラムシ・スス病・うどんこ病などに効果があり、その他病虫害の予防にもなります。冬期間に2~3回程度散布するのが理想です。

 

 

 冬の間はお庭仕事はお休みと思われがちですが、春を見据えてしっかり準備しておくことが大切なんですね。