花の詩vol.14『サルスベリ』(ミソハギ科)

中国南部原産。日本では、江戸時代の頃にはすでに花木として人気があったようだ。

樹皮がスベスベして猿でも滑りそうだということから「猿滑」といわれる。また、比較的長い期間花が続くこと、あるいは朝鮮半島の故事にちなんで「百日紅」と書く。

 

丈夫で育てやすく、比較的病虫害に強い。落葉期に新梢を切りおとす剪定が一般的だが、スペースがあれば自然樹形に仕立てても風情がでる。

真夏の日光に負けじと花を咲かせる姿に美しさと強い生命力を感じる。

子供の頃の夏休みを思い出す。

 

百日紅咲くや小村の駄菓子店 

 

            (子規)