サザンカの野生種は山口県と四国、九州から沖縄にかけての山地に分布し、10月から12月にかけて6~7弁の白い花を咲かせます。
園芸品種には、白花や桃色、紅と白のぼかしなどがあり、花形も一重から
八重咲きと多彩です。
花の少ない晩秋から初冬を美しく彩る貴重な花木です。庭植えでは、数本植えて冬枯れの庭に華やかさを取り戻すようにするか、大きめの株を1本だけ植えて庭のアクセントにすると良さが引き立ちます。
花びらが散りやすい特徴を利用して、コケや地面に散った花びらを楽しむ昔ながらの観賞方法があります。
京都の詩仙堂では、掃き清められた白砂の上に白い花びらが散るさまを、大海原に降る雪に見立てたとのことです。